逆説の日本史 / 井沢元彦



小学館文庫版の第1巻から第25巻までのセットです。

2023年9月10日時点で文庫版は第25巻が最新となっています。

単行本は第27巻まで刊行されているようです。



この著作のユニークな点はひとりの作者による日本史の通史であることです。

第1巻が刊行されてから30年近く続いてますが、主張がブレていません。

特に、日本の歴史学の三大欠陥として以下を挙げて展開したのは、当時を考えると見事なものです。



・呪術的側面の無視ないし軽視

・史料至上主義

・権威主義



今の社会批判にも繋がる内容なので耳が痛いものがあります。

とはいえ、この著作を鵜呑みにしては作者の批判のままになってしまうので、他も併せて読むことをおすすめします。

昔使っていた歴史の教科書と比べたりすると、なかなか面白いです。



どの巻も帯は付属しません。

中は書き込みも無くきれいですが、外観は古本相応という状態です。

特に背表紙の退色に激しいものがあるので「傷や汚れあり」に設定しています。

古いものほど酷いわけでもなく個体差があることから、印刷品質のバラツキを感じます。



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