珍しいキュノワールのピッチャー

日常使いしやすい大きさです。

持ち手が注ぎ口に対して、横に付いている古手のもの。

内側の白錫釉は、淡いピンク色の発色も見られ、側面（キュ cul の部分）の釉薬は珍しい薄茶色。中は、貫入もびっしり、艶やかです。

ヒビ、欠けはあります。持ち手、注ぎ口、このピッチャーが毎日の暮らしの中にいたことを感じさせてくれる表情です。



キュノワールは、オルレアンやノルマンディ地方などで100年以上前に作られていた、生活のための器です。

お尻（cul キュ）が黒い（noir ノワール）という意味で、内側にこっくりとした白色の釉薬、外側には黒に近い濃い葡萄色の釉薬が用いられていることから、そのように呼ばれています。

フランス 18-19世紀
φ6.5 x h9cm

画像にて状態ご確認の上、よろしくお願い申し上げます。

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