※本種は種の保存法の対象外です。
ハイタカAccipiter nisusの雄成鳥の剥製です。
ハイタカの雄はキジバトと同大で、オレンジ色の横縞は成熟した雄の象徴です。ツミと同じで脚は長く、針のように細長い爪を持ち、小さくて捕まえにくい獲物を捕らえるのに適しています。

ハイタカは気性が荒く、スズメなどの小鳥を捕り、空中で飛んでいる小鳥を捕まえることも多く、獲物を捕らえると、翼を覆い広げて、獲物を覆い隠す習性があります。カラスなど獲物を横取りする種が多いのです。これを「マントリング」ともいいます。

骨格の全重量は、羽の全重量よりも軽いです。鷹狩りではオオタカほどの人気ではなかったですがスピードが遅く、訓練しやすいので、鷹匠の見習いが使っていました。

平安時代から「はしたか」の名で知られており、鎌倉時代にイ音便でハイタカと呼ばれるようになりました。「はしたか」は「日本釈名」によると、「疾き鷹」という意味らしいです。ただこれはメスに対する呼び名です。

雄は「このり」と区別して呼ばれていました。「このり」は「大言海」によると「小鳥に乗り懸るから」という意味だそうです。要は、雌雄とも小鳥にとって脅威だということです。

胸の下に若干の痛みがあります。ご確認してお元めください。