バッハ
ゴルトベルク変奏曲 BWV 988

トン・コープマン(チェンバロ)
録音:1987年5月

この曲の王座に君臨する演奏は、もちろんグールドの新旧両盤ですが、たいへんな名曲なのでさまざまな演奏で楽しみたいところです。ピアノによる演奏なら、そのグールドの新旧両盤、ペライア盤、ケンプ盤、シュタットフェルト盤、P.ゼルキン盤、コロリオフ盤、テューレック盤、シェプキン盤などが推薦盤ですが、チェンバロによるの演奏なら、レオンハルト盤、シュタイアー 盤などになると思います。しかし、このコープマン盤も忘れる訳にはいきません。最近は指揮者としての活動がメインのコープマンですが、この頃はチェンバロリストとして、バッハの名曲を数多く録音していました。レオンハルト盤がはがっちりしたドイツ的な構築性も感じますが、このコープマン盤は多彩な装飾音を織り込みながら、柔らかく、かつメリハリを明確にした演奏です。冒頭のゆったり優雅なアリアと、それ以後の各変奏とのコントラストが鮮やかです。いつまでも聴いていられる穏やかで、かつ適度なスピード感もある名演です。

国内盤、帯無し、盤面傷無し　12
プラケース新品 　

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