長岡鉄男氏設計のブックシェリフ・バックロードホーン、Dー10バッキー。ユニットは、FOSTEXのFE103en。
スピーカーを自作しはじめると、誰もが一度は目にし、作ってみたいという誘惑に駆られるのがバックロードホーンではないでしょうか。そして、ひとたび作り上げてしまうと、もっと大きなバックロードホーンを作りたいという欲がでて、ますます深みにはまり込んでいく人も多いのでないかと想像します。
かく言う私は、20センチのユニットで2台、10センチで4台、8センチで1台のバックロードホーンを自作。
今回、出品作はそのうちの1台で、最初に製作したバックロードホーンです。結局、Dー10バッキーは2台作りました。FE103enとFE108eΣで。もう10年以上前になるのですが、私見ではFE108eΣは結構気難しいユニットで、FE103enの方が素直で扱いやすいユニットだったという印象が残っています。
出品作は、FE103enを使用した作品です。
製作後年数も経ち、ユニットのコーンの変色やセンターキャップの潰れが見られるとともに、接合部の甘さやあまり上手くない手塗り塗装、当て傷による塗装の剥がれなど、拙さやキズも散見されます。手直ししてから出そうかとも思いましたが、手間やコストを考えてこのまま出品することにしました。
バックロードホーンは、真空管アンプとの相性がいいのか、身近のエレキットTU-879Sでも元気にバリバリと鳴ってくれて今更ながらびっくりして、思わずうれしくなりました。流石、バックロードホーン。
材料は、15㍉のMDF、塗装は、ワシンの油性ウレタンニスを手塗りしています。
サイズは、W180×H580×D370㍉です。
参考に、Dー10の設計図面を写しておきます。
どなたか興味を持っていただける方にお譲りできたらと思います。
よろしくお願いします。