先代 竿春 作 (げん田作 名) バカ取り竿 白段巻 セピア総塗 2本継 5尺 5寸 1本仕舞 綿握り

購入以来未使用の希少な、先代竿春製作(げん田作 名)のバカ取り竿です。

バカ取り竿は時代の流れから現存する竿が大変少なくなって来ました。重ねて、先代竿春が製作した、バカ取り竿となると大変希少です。

バカを出すとは、例えば13尺の竿に15尺の仕掛けを使う事を意味します。
短竿で湖などの深場を狙う時などに使われて来た釣り方です。
当然、竿より長い仕掛けなので、魚を掛けた時の取り込みが大変になります。
道糸を直接引っ張れば弾力がなくなり、せっかく掛けた魚をバラす事になります。
そこで、このバカ取り竿が役に立ちます。
穂先の先端に道糸を引っ掛ける金具がついている為、このバカ取り竿が弾力を維持しながら、魚を楽に取り込みする事が出来る訳です。根掛かりやハクレン(蓮魚)、鯉などの大物が掛かってしまった場合でも、バカ取り竿を使えば、竿を痛めずに済みます。

話しが逸れましたが

先代の竿春は多くの問屋と取引があり、竿太郎、紫雲、げん田、などの制作者名で製作していました。

出品の竿に玉口の変形、口割れは、ありません。
購入依頼未使用の為、竿の反りも殆ど無く、自然竹の範囲です。
勿論紀州竿の竿です。

このバカ取り竿は本漆仕上となっています。

今回出品の竿は、オリジナルを維持しており道糸を掛ける金具もしっかりしています。

所感ではありますが、一般的なバカ取り竿より長めに製作されています。

へら竿：竹製 バカ取り竿
竿の状態：購入以来未使用 骨董美術品、実用可能品
竿師：　先代 竿春 (げん田作 名)
竿種類：　自然竹製 へら竿
脇名：　別作
竿長：　5尺 5寸（　約165cm）
竿仕舞：白段巻セピア総塗 2本継 1本仕舞
握り：綿握り
仕上 : 本漆
仕舞い寸法：　113cm
穂先径：　最太部3.5mm 最細部1.3mm
手元径(握りの上部)：　7.5mm
竿調子：　硬調子
竿材：高野竹
穂先材：　竹削り穂 (巻糸なし)
付属品：　純正竿栓、非純正竿袋　※掲載写真のみ。
マイナスポイント：非純正竿袋

昭和時代の作品ですが、細かな傷等はございます。
カーボン竿のような直線性は自然竹製品では能です。
神経質な方は、入札をお控えて下さいませ。