マルタ・アルゲリッチ (ピアノ)



①チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番

指揮:シャルル・デュトワ

ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団

録音:1970年

②リスト:ピアノ協奏曲第1番

指揮:クラウディオ・アバド

ロンドン交響楽団

録音:1968年

③ラヴェル:ピアノ協奏曲

指揮:クラウディオ・アバド

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

録音:1967年



超豪華なカップリングです。アルゲリッチの躍動感に満ちた鬼気迫る迫力に満ちたソロは、華麗でスリリングですが、緩やかな部分の繊細な音色や詩情豊かな表情も他の追随を許さないほどです。アルゲリッチ のチャイコフスキーのディスクは4種以上？ありますがどれも聴き逃せない名演です。このあとに幾つも名盤が出たかもしれませんが、私にとっては本盤がベストです。リストも素晴らしいです。なんてかっこいい曲なんだ！なんて見事な演奏なんだ！としか言いようがありません。名曲名盤500では、②が第1位、③が第2位になっています。アルゲリッチのショパン以外の協奏曲演奏でまず聴くべきはこのディスクだと思います。



アルゲリッチによるチャイコフスキーのピアノ協奏曲は同曲の最初の録音。当時結婚していたデュトワとの共演。その後コンドラシン、アバドらと再録音を行っていますが、後の自由奔放な演奏とはまた一味違った切れ味と大胆さが魅力の一枚です。セッション録音としては同曲中の代表盤として君臨すべきほどの名演です。



ラヴェルのピアノ協奏曲第2楽章はすべてのピアノ協奏曲の中で最美な楽章です。アルゲリッチの演奏は、フランス的な感性を追求しているわけではないが、カラッしていて、立体的で細かい演奏を展開している点で、本質を突いたいい演奏になっています。完璧に弾いているのに技術に溺れている感じがなく、曲の本質がストレートに伝わっています。



国内盤【廃盤】帯無し、盤面傷無し



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