A Clockwork Orange: Wendy Carlos サントラ

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映画『時計じかけのオレンジ』の楽曲をウェンディ・カルロスがシンセサイザーで演奏したアルバム『A Clockwork Orange: Wendy Carlos"s Complete Original Score』になります。

写真にあるものがすべてとなっております。
よろしくお願いいたします。

これまでリリースされた中で最も満足のゆく姉妹編ともいえる、シンセサイザー奏者ウェンディ・カルロスとプロデューサー、レイチェル・エルキンドとのコラボレーションである本作は、スタンリー・キューブリック監督の傑作『Clockwork Orange』の音楽的傾向を論理的に発展させると同時に、納得のゆく説明を加えることにも成功している。これは何も驚くべきことではない。シンセサイザーのパイオニア作として成功した『Switched on Bach』に続く作品として始めた音楽を使ってこの映画のアイデアに大きく関与したのは、他ならぬこの二人だからだ。豊かで荒々しいほどに刺激的な13分強の電子音から成る音楽的コラージュともいえるTimestepsは、アンソニー・バージェスの原作から拾い集めた感覚に基づいたもの(原作から抜き取ったエピソードは作品全体にちりばめられている)だし、交響曲第9番「合唱」の第4楽章の短縮版は声の合成の初期の実験だったのだが、結局この作品のキーモチーフとして使われることになった。他の目玉としては、キューブリックが結局はオーケストラ形式にした音楽(ロッシーニのThe Thieving Magpie)のシンセサイザー版や、編集段階でカットされてしまったカルロス=エルキンドのコンビによるオリジナルのシンセサイザー作品(Orange Minuet, Biblical Daydreams, Country Lane)などがある。何世代も続いたデジタル革命にとっくの昔に取って代わられた、原始的なモノラルのアナログ機器(一度に一つしか演奏できない!)を使って作曲したこの作品からは、独特の現実離れした質感が感じられる。親愛なるアレックス君(主人公の少年)ならこう言うだろう。「世にも珍しい金属を紡いで出来た鳥みてぇ、ていうか、重力なんざ何の意味もねえ宇宙船の中を流れる銀色のワインみてぇだ」。 --Jerry McCulley

#サウンド・トラック #時計じかけのオレンジ




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