Michael C. Williams
Vietnam at the Crossroads (Chatham House Papers)

マイケル・C・ウィリアムズ
岐路に立つベトナム (チャタムハウス・ペーパーズ)

他にも2000冊ほど出品中＝ 【 #そるてぃ書店 】
目次＝ #写真2枚目以降

毎度ありがとうございます。古本につき読書用とお考え下さい。
この他にも小説、思想書、人文書、エンタメ、SF、ミステリ、古雑誌など出品しております。 #二千二十三零九

【内容紹介】

ベトナムは世界最大の共産主義国のひとつである。また、現在イギリスが最大の外国投資国となっている数少ない国のひとつでもある。1980年代半ば、ベトナムは急進的な経済改革に着手し、1990年までに中国やソ連よりも徹底した市場改革を導入した。しかし1990年末には、東欧の大転換に政治的に大きく取り残されたように見えた。実際、その点では、中国、北朝鮮、キューバとともにスターリン主義の地下壕を占拠しているように見えた。苦悩するベトナム指導部にとって、1989年の中国と東欧の経験は、異なるものであったにせよ、改革のプロセスが容易に制御不能に陥り、共産主義体制の根幹を脅かしかねないという恐怖を強めるものであった。その年の暮れには、ベトナムの改革プロセスそのものが、社会主義の基盤そのものを侵食することなく、社会主義の枠組みの中でいかに変革を成し遂げるかというジレンマに指導部が立ち向かえず、麻痺状態に陥っていた。しかし、それでもこの国は転換期を迎えている。若返りが急務となっている政治指導部の高齢化、国の北半分と南半分の間の新たな対立、導入された急進的な経済改革とソ連からの援助の影響の社会的・政治的影響、これらすべてが、1992年5月の第7回党大会が深刻な政治的問題に直面していることを意味している。

加えて、カンボジアに対するベトナムの立場は、自国のさらなる経済改革の見通しや対外援助への期待と、今や切っても切れない関係にある。ハノイがカンボジア紛争に対する政策をどのように修正するかは、中国との関係、東南アジア全体、特にASEANとの関係に決定的な影響を与えるだろう。

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